最近の扇風機にもマイナスイオン発生装置が付いているようです。

さて、このマイナスイオン発生装置、マイナスイオンが本当に出ているのでしょうか。そしてそれは本当に体によい効果をもたらすのでしょうか。

マイナスイオンが大きく取り沙汰されたのは、滝や浜辺、噴水の近くで発生するレナード効果にあります。
レナード効果とは、
液体が急激に微粒化する際に液体の表面エネルギーが変化するために液滴が帯電すること
であり、例えば水と空気が存在する場所でこの現象が起きると、水が負に帯電し空気が正に帯電します。この負に帯電した水滴こそ、マイナスイオンの正体というわけです。

さて、マイナスイオンが人体に効果的なのはなぜか、という疑問が浮かぶと思います。これの回答として調べてみると、
1.空気中のダスト(プラスイオン)と引き合い、地面に落とす
2.人体の疲労の原因として最近注目されている活性酸素を除去する
3.その他、有害なプラスイオンを消滅させる
というのが挙げられていました。
1番は一番理に適っているように思います。空気中のダストに電気的にくっついて地面に落下させれば空気が浄化されるでしょうし、ダストは良くテレビの画面にくっつくことからわかるように電気を帯びている物に引かれやすい性質を持っています。
2番と3番については正直わからないですが、空気中の有害な物はだいたいプラスの電荷を帯びているという説明を見つけました。興味があれば各自で調べてみてください。僕は有害物質が空気中に存在するときはマイナスの電荷を帯びているような気がするのですが…違うのかな;(SOxやNOx等)

次にマイナスイオン発生の機構ですが、実際に機械で発生させる場合、だいたいの商品は「コロナ放電法」という方法でマイナスイオンの発生を試みているようです。
この方法は同時にオゾンも発生させます。
オゾンは漂白剤や紫外線を防ぐ効果などがありますが、同時に悪臭も放ちます。あまり心地よい物ではありません。
実際にコロナ放電法は小規模オゾン発生装置に使われることが多いそうです。また、常温ではオゾンは不安定ですぐに酸素に分解してしまいます。

つまり、マイナスイオン発生装置の大部分は放電によってオゾンを発生させる物であり、実際に空気の浄化に役立っているのかと言えばそうではないのかもしれません(笑

マイナスイオンの心地よさを感じたいのであれば、噴水や滝のそばに行きましょう。それが一番現実的のような気がします’`,、(’∀`)’`,、

扇風機のマイナスイオン装置は切りましたヽ(´∀`)ノ

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